ツタンカーメンの実の父母は誰かをめぐる諸説
少年王ツタンカーメン(在位前14世紀)の実の両親が誰であったかは長く不明であったが、2010年に発表されたミイラのDNA分析により、父はKV55から出土したミイラ、母は「ヤンガー・レディ」と呼ばれるミイラであり、両者は兄妹または近親者の関係にあったことが示された。しかしKV55のミイラをアクエンアテン本人とみるか否か、また母の具体的な個人名の特定については、今なお議論が続いている。
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2010年にザヒ・ハワスらの研究チームが発表したDNA分析により、KV55のミイラがツタンカーメンの父、「ヤンガー・レディ」と呼ばれるミイラが母であることが示された。KV55のミイラはアメンヘテプ3世の子とみられ、死亡年齢の推定などからアクエンアテン本人とする見方が今日最も広く受け入れられている。
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KV55のミイラについて、骨格やX線による従来の年齢推定では死亡時20代前半とされ、40代前後とみられるアクエンアテンよりも若い、その共同統治者スメンクカーラーに当てはまるとの指摘がある。DNA研究による年齢推定と食い違うため、父の同定を巡って研究者の間で見解が分かれている有力な異説である。
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母とされる「ヤンガー・レディ」がアメンヘテプ3世とティイの娘であることはDNA分析で確認されているが、その具体的な個人名は特定されていない。「王女」の称号を欠くためネフェルティティ説は退けられ、ベケトアテン説や、実際には孫の世代に当たるとする説などが唱えられているが、いずれも決着していない少数説にとどまる。
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