上杉謙信 女性説をめぐる諸説
戦国時代の武将・上杉謙信については、生涯正室を持たなかったことなどを背景に、昭和期の小説家によって女性であったとする説が唱えられたことがある。しかし同時代の書状や記録は謙信を一貫して男性として扱っており、学術的な裏付けは乏しいとされる。
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謙信自身の発給文書をはじめ、同時代の書状・記録・肖像はいずれも謙信を男性として一貫して扱っており、女性であったことを直接裏付ける確たる史料は確認されていない。歴史学界では男性であったとする理解が広く共有されている。
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小説家八切止夫が1968年頃に著書『上杉謙信は女人だった』で唱えた仮説で、スペイン人による報告書中の叔母という表記や、月ごとの持病とされる記述などを根拠とする。史料解釈に無理があるとの指摘が多く、学術的な支持を得ていない俗説とされる。
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謙信が正室・側室を持たなかった逸話を女性説の根拠とする向きもあるが、この不犯の逸話自体が江戸時代以降に成立したとの指摘があり、毘沙門天信仰など信仰上の理由で説明できるとする反論がある。史料からは謙信に妻が存在した可能性を示す記載も見つかっており、性別の直接的な根拠とはならないとする見方が有力である。
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謙信の死因とされる記録中の持病の表現を女性の月経関連症状と解釈する説があるが、当時の医学用語としては寄生虫症や腹部疾患を指すとする解釈も紹介されており、女性の生理現象と断定する根拠は乏しいとする指摘がある。
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